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密教とは秘密の教え ー 密教
仏教の最新の教え、それが「密教」です。
少しずつ「おまじない」が仏教に混ざっていきました。いつしかその「おまじない」を使って、いま困っている人をいま救っていこうという人たちが出始めました。「密教」の始まりです。
弘法大師空海と真言宗
弘法大師空海さまは宝亀五年(774年)六月十五日、今の香川県善通寺市に生まれました。父は佐伯直田公善通卿、母は阿刀氏の玉依姫という有力豪族です。幼名を「真魚(まお)」と申され、幼少より大変聡明でした。ご両親が「貴(とうと)もの」と呼ぶほどで、その周辺の地に様々な伝説が残されています。
これを理解できる者が一人もおらなかったため、唐の国に渡られます。
船が難破し漂流するなど大変な辛苦に遭いながらも、唐の都長安に上られます。長安で唐の密教の正統継承者である恵果和尚(けいかかしょう)に招かれ、三千人を越える弟子たちを飛び越えていきなり密教の正統後継者に指名されます。不満を鳴らす弟子たちには不思議なことが起こり、やがて文句を言う者はいなくなったとのことです。
真言宗とは
加持祈祷
真言における祈願祈祷のことを「加持祈祷(かじきとう)」と言います。
「持」とは我々がほとけさまからの大慈大悲を感じ取って受けとめることです。
護摩令和3年1月28日に行った現住職の初めての誓願寺護摩祈祷のご紹介動画です。(64分4秒)
護摩は火を使って行う加持祈祷です。密教寺院で主に行われています。 煩悩や執着を焼き尽くし、暗迷を打ち破って仏さまの智慧の世界光の世界へと導き、ほとけさまの慈悲の加護によって祈願の目的を達成するためです。
ご供養
供養とは「供給資養」の略語で、サンスクリット語の「プージャ」の漢訳です。意味は「敬意をもってねんごろにもてなすこと」で、仏教では三宝(仏法僧)やご先祖さまなどに供物を勧めてもてなし、尊敬や感謝の気持ちを表して、加護を祈るものです。
我々には必ず両親があって生まれてきます。その両親にもそれぞれ両親があって、その両親にも……と数えていくと、三十代遡れば十億七千三百七十四万一千八百二十四人のご先祖さまがいることになるそうです。それだけの人が関わって今の自分があり、途中の一人でも欠けていれば自分は存在していません。
瞑想(阿字観)法
「近うして見難きは我が心、細にして空に遍ずるは我が仏なり。我が仏、思議し難し。我が心、広にしてまた大なり。」(『秘蔵宝鑰』)
などがあります。
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